×直接法なので日本語以外使うな【それって日本語教師のスタンダード?】
こんにちは、ぱんずです。
HAIBARAさんのtweetを参考に【それって日本語教師のスタンダード?】というシリーズ記事をはじめました。
今回が第1回目「×直接法なので日本語以外使うな」です。
HAIBARAさんのtweet
下記のようなことは #日本語教師 のスタンダードではない。騙されないで。
×直接法なので日本語以外使うな
×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○
×添削は無給でやるのが普通
×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの
×教案は必ず作るもの
×学習者との連絡は必ず電話か対面で
×提出物は必ず紙で
わかってますよーと読んでたら、文型導入のところで、ふいちゃいました。
わたしは養成講座の頃から、導入の小芝居が上手くいくと悦になってたんです(笑)
というわけで…
HAIBARAさんがあげた日本語教師のスタンダードでない7つを1つずつ、勝手に我流で語らせていただきます。
(それ、違うんじゃないの?)というのがあれば、ご意見くださいね。
日本語教師 のスタンダードではないこと
(勝手に番号ふっちゃった)
1.×直接法なので日本語以外使うな
2.×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○
3.×添削は無給でやるのが普通
4.×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの
5.×教案は必ず作るもの
6.×学習者との連絡は必ず電話か対面で
7.×提出物は必ず紙で
1.×直接法なので日本語以外使うな
1.×直接法なので日本語以外使うな
結論から言います。
日本語以外使っちゃダメという考えはありません。
けっこう英語も使ってました。
千葉の日本語学校も単語に関しては各国語で意味が書いた冊子を配ってましたし、基本は日本語だけですけど、日本語だけでは限界というか無理があるので、ある程度ゆるくにしてたようでした。
むしろ厳しかったのは、未習語で、特に養成講座のときは厳禁でした。
系列の日本語学校は、そこまでうるさくなく、あんまりたくさん教えるのは困るけど、まあ使いたければ導入すればいいんじゃないって感じだったかな。
わたしが使ったわけではないけど、学生さんに母国語を使わせた件
千葉の日本語学校時代は新人でした。
最初の頃、教え方が上手くて学生が理解してると思っていたのですが、それはわたしの勝手な妄想で実はそうではなかったんです。
そのことに気づいたのは「みんなの日本語 初級Ⅱ」の後半のほう。
急にできなくなる学生が多くなってきました。
(自分の教え方に問題がないか)校長先生に相談したんです。
校長先生は笑って「既習してたところが終わったんですね」と。
つまり、わたしの授業って、母国で習ったことの復習だったってことです。
既習していたところが終わり、そこから何人か理解が難しい学生さんがでてきます。
一生懸命、何度も教えますが、20人のうち1~3人は(分からない)と。
そんなときは、できる学生に母国語で説明してもらってました。
(こいつ日本語教師の恥だ!)と思ったひと、そうです恥です。
でもいいんです。
学生が理解できれば、わたしの恥はどうでもいい。
日本語学習者が内容を理解してくれる。
それがいちばん大事。
結論はこれです。
名誉挽回のために言いますが、台湾の日本語学校の学生さんにはゼロから教えてました(えっへん)
今度はこちらが日本の大学や日本語学校に送り出すほうなので。
(おまけ)直接法について
日本語教師養成講座を受講する前に上海の日本語学校の授業を
少しだけ見させてもらいました。
大学内にある日本語学校
日本人が教えている。
授業は、半分は日本語、半分は中国語。
町の日本語学校
日本語ができる中国人が教えている。
授業は中国語でした。
実は就職の面接に行ってたんです。
このときは直接法を知らなくて、中国人に中国語で日本語を教えるものだと思っていました。
ただ大学にある日本語学校は、半分は日本語です。
わたしの中には、ある授業のイメージがありました。
それは1週間だけ(実際は土日休みで5日間)北京にプチ中国語留学したときの授業。
授業は日本語が一切なしの中国語の授業でした。
教科書に日本語はありません。
でも英語訳はありました。
授業中、意味が分からないときは英語訳を見て理解します。
先生との会話は全て中国語です。
新大久保で中国語を習ってたときは「ちょっと待って」とか「分かった」「分かんない」とか言ってたのを北京では「ドンイーシャ」「ミンバイラ」「ブーチダオ」「ブゥミンバイ」とか全部中国語で答えてました。
中国語が難しいときは英語でもOK。
それがわかしにとっての直接法のイメージでした。
実際には、ぜんぜん別物でしたか(;^_^A
後日、新大久保の中国語教室で勉強しているところを北京の先生(わたしの担当ではないが仲良くしてた先生)が偶然見られて「ぱんずさんは中国語だけで授業ができるのに、ここでは日本語が多い」って学校関係者に言われたそうで、それを聞いた当時の中国語の先生が悩まれて「わたしだと、ぱんずさんのためによくない」って、やめてしまいました。
(めっちゃいい先生だったのに…)それからは、どの先生も合わなくて、わたしが中国語をやめちゃいました(笑)
にせものの直接法での苦い思い出です。
(にせものって言い方してますが、北京の授業は素晴らしかった)
中国の書店には英語訳もないHSK(世界標準の中国語試験)のテキストがありました。
何冊か買って帰ったのですが、書いてある解説が中国語だから、解くのがしんどかったです。
解説を一生懸命訳しながらの勉強、ぜんぜん先にすすみません。
いったい何の勉強してるのだろう?って、わけわかんなくなりました(笑)
その中国語だらけのテキストを見た友だちがフリーズしてたのを思い出します。
「お前、これ分かるの?」
「いや、分かんないから勉強してるんだよ」
「そうじゃなくて…」
中国語と関りない人からしたら、とんでもないテキストだったのかも。
英字新聞を読んでると、かっこいいって思うような(違うか)
すみません、脱線の脱線を繰り返しました(;^_^A
話を元に戻します。
上海の日本語学校を見学したこと、自分が中国語の勉強法で苦い思い出があることから、直接法と間接法のどちらがいいとか、わたしにはありません。
ただ日本の日本語学校の場合、教師がひとりひとりバラバラな教え方をしたら、学生さんが混乱するので、学校が直接法と決めたなら、直接法一本でいいと思います。
もしも、わたしが勤めた台湾の日本語学校が間接法だったとしたら、わたしは間接法に合わせたと思います。
郷に入れば郷に従え、です。
(結局、流されてるんじゃないの?)
では、次回は「×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○」です。
(おい、しかとかよ)
では、またねー
ぱんず
×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○【それって日本語教師のスタンダード?】②
×添削は無給でやるのが普通【それって日本語教師のスタンダード?】③