×教案は必ず作るもの【それって日本語教師のスタンダード?】⑤

それって日本語教師のスタンダード?




×教案は必ず作るもの【それって日本語教師のスタンダード?】⑤

こんにちは、ぱんずです。

今回はそれって日本語教師のスタンダード?の第5弾です。

前回の記事「×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの」は読んでくれましたか。

日本語教師 のスタンダードではないこと

1.×直接法なので日本語以外使うな

2.×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○

3.×添削は無給でやるのが普通

4.×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの

5.×教案は必ず作るもの

6.×学習者との連絡は必ず電話か対面で

7.×提出物は必ず紙で

今回のテーマはこちら。

5.×教案は必ず作るもの

ぱんずの教案をダウンロードされた方は、この記事を読むと、教案をいい加減に書いてる理由が分かるかも知れません(笑)

わたし以外の先生に対しては…

あくまで、わたしの考えです。
教案を作る作らないに限らず、本人がやりやすいようにやるのが1番いい。
周りがとやかく言うことではない。
アドバイスはOK、ダメ出しはしない。

では、わたしはどうかと言うと、不安だから教案を作ります。
教案を作ると安心するんです(;^_^A

授業は準備すればするほど、良い授業ができると信じてます。
(裏目に出たこともありますが…)
教案を作るのも準備の一環なんです。
準備をたくさんすれば、安心できるから。

とはいえ日本語教師養成講座を受講中は(教案は必ず作るもの)と思いこんでいました(;^_^A

それが変わってきたのは、日本語教師になってからです。

教案を作る作らないというより、教案の捉え方が変わってきました。

養成講座のときの授業は、15分~20分
一生懸命コントの台本のようにセリフをたくさん書いた教案を作ってました。
(※コントの台本をバカにしてるわけではありません)

養成講座で書いてたように4コマ200分の教案を作ったら、とんでもないページ数になりますね。
読むだけで大変なくらい。
実際、初めての授業の教案は、同人誌みたいになってました(笑)
教案を確認するにも(どこだっけ?)と、パラパラめくって探すのが大変だった記憶があります。
(※初めての授業の教案は非公開です)

(これでいいのかな)(もっと使いやすい教案がいいな)と、授業を通して考えるようになりました。

そんなとき衝撃を受けたのが同期の教案です。
養成講座が一緒だったので、仲も良く(今日は何課やるの?)と教案を見せあって確認してました。

教案がメモになってる(笑)

メモは教案を作った上でのメモではなく、メモだけでした。

養成講座で一緒にコントの台本を書いてた同期がメモ!

でも教えることが頭に入っていれば、正直メモのほうがやりやすい。
お互いに授業でのことを話して納得しました。

わたしも(メモでいいか)と思いつつ教案を書き続けました。
もう一度同じ授業をやるときのために書いたほうがいいと判断したからです。

それでもコントの台本は卒業しました。

※現在、日本語教師養成講座を受講されている方は、コントの台本(教案)は必須です。
理由は、講師の先生に見せる教案だからと、教育実習などで未習語を使って減点されないためです。
なかなか最初のうちは語彙コントロールが難しいので。しっかり話す言葉を書いたほうがいいでしょう。

2回目の衝撃は、先輩の先生でした。
わたしは授業の1時間半くらい前に学校へ行って、準備していました。
でも1番早いのは、わたしではなく熱心な女性の先生でした。

教務室には2人しかいないので、よく話すようになりました。
それで、気づいたんです。

教案を作ってない!

(教案なしで、どうやってるんですか)

ストレートに聞いちゃいました。

熱心な先生は、教科書の余白に大事なことを書いていました。
ページを開くと、そこには教えることが書いてある。

めっちゃいい方法ですよね。

このときほど悩んだことはありません。
(同じように教科書に教えることを書いていけば教案は要らないのでは)

考えた末、教案を作るスタイルを変えなかったのですが、今でも教科書に書いていくやり方がいいんじゃないかって思うんです。

千葉の日本語学校では、熱心な先生しかやっていませんでしたが、台湾の日本語学校の同僚も同じように教案を作らず教科書に要点を書いていました。

台湾には教案を作らない先生がけっこういまして、他の先生は教科書に書かないで、ノートに大事なことを書いていたり、メモだったりいろいろいました。
教案を書いてるわたしのほうが少数派でした。

(教案が実際になくて授業ができるのか)

できます。YESですね。

教えることが分かっていれば大丈夫です。

台湾のアパートの鍵が壊れたことがあったんです。
当然、部屋の中に入れなくて、授業で使う予定の教科書、教案、教材などがありません。

正直(授業ができない)と焦りました。
日本語学校に事情を説明したところ「教科書は借しますから授業をやってください」と。

わたしは不安でいっぱいでしたが授業が始まると、学生さんたちにめっちゃウケたんです。

普段ちゃんとした服を着てるのに、Tシャツとハーフパンツでサンダルを履いてるわたしに。
それと鍵が壊れて開かないエピソードも面白かったようで、授業は楽しく終わりました。
それまで教案を確認しながら授業をしてましたが、教案がなくても頭に入ってることで授業ができちゃいました。
教案がないのに普段より面白く授業ができるとは。
それ以来、授業中に教案の確認はあまりしなくなりました。

あらためての結論は「教案がなくても授業ができる人は必要ない」ですね。

では、またねー

ぱんず

「×直接法なので日本語以外使うな【それって日本語教師のスタンダード?】」

×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○【それって日本語教師のスタンダード?】②

添削は無給でやるのが普通【それって日本語教師のスタンダード?】③

×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの【それって日本語教師のスタンダード?】④

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