×添削は無給でやるのが普通【それって日本語教師のスタンダード?】③

それって日本語教師のスタンダード?




×添削は無給でやるのが普通【それって日本語教師のスタンダード?】③

 

こんにちは、ぱんずです。

今回はそれって日本語教師のスタンダード?の第3弾です。

前回の記事×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○【それって日本語教師のスタンダード?】②は読んでくれましたか。

日本語教師 のスタンダードではないこと

1.×直接法なので日本語以外使うな

2.×PPT使用/PJ投影より絵/文字カードの方が○

3.×添削は無給でやるのが普通

4.×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの

5.×教案は必ず作るもの

6.×学習者との連絡は必ず電話か対面で

7.×提出物は必ず紙で

 

今回のテーマはこちら。

3.×添削は無給でやるのが普通

日本語教師になったころ、非常勤の先生方が当たり前のように残って宿題をチェックしてるのには正直驚きました。

日本語教師の前は会社員でしたので、すごい違和感がありました。

(社員が残業代をもらえない)ということはありましたが、アルバイトに残ってもらって時給をあげないとか普通ないですよね。

やってることは同じです。

でも、郷に入っては郷に従えタイプなので、そのまま受け入れちゃいました。

そして…

4月から新1年生が入ってきます。

今まで校長先生のクラスを担当していたのですが、新1年生から校長先生のクラスと別の先生のクラスを担当することになりました。

それがキッカケで壊れそうになってました。

もうノイローゼ寸前(^_^;)

ノイローゼの原因は添削物です。

別の先生のクラスは宿題の多いクラスでした。

それまで、どんなに添削物が多くても8時には帰ることができました。

しかし宿題の多いクラスは8時には終わらずカフェで添削の続きをしても終わらず、自宅で終わったときには深夜に突入してました。

(何でこんなことしてるんだろう?)

次の日は校長先生とのクラスの授業があります。

学生さんたちからクレームはなかったけど、自分としては毎回準備不足で納得のいく授業ができてませんでした。

そんなときです。

校長先生が非常勤の控え室に怒鳴りこんできたのは…

(あくまで印象です、実際には怒鳴りこんでません)

わたしの漢字テストのチェックがシビアだったのと、答えが合ってるのに○してなかった点で怒っていました。

漢字がシビアになったのは、もうひとつのクラスがシビアだったから、担任の先生によって漢字の採点は違っています。

前日の深夜までの添削があって、早起きして当日の授業の準備してたから疲れてたんですね。

つい、もうひとつのクラスの基準でチェックしちゃいました。

○してなかったのは、単なるミスです。

まあ校長先生も今まで無かったから、ビックリしたんでしょう。

素直に謝りました。

家に帰ってから、自分なりに反省して、どうすれば間違いがなくなるか考えてみました。

自分の中の結論はダブルチェックだったんですけど、添削物ノイローゼになってたので、(やってらんない)って気持ちになりました。

そして、もう一度冷静に考えてみて、出した結論は(間違いを受け止めてもらう)でした。

悪く言えば(いちいち怒ってくんな)と。

このことはホントに言いました(笑)

ただ理由はちゃんと伝えました。

もうひとつのクラスの宿題が多すぎること。

添削に深夜までかかったこと。

合わせて宿題が多いことに、どうすればいいのか?

校長先生にひどい責めもしちゃいました(汗)

「あなたは間違えないんですか。間違い0なんですか」

何か山下真司が降りてきてたかも。

まあ、これには理由があって、添削されたものを返したとき、学生さんによく言われるんです。

「先生、ここ間違いなんですか」

そのプリントを見ると、答えは○なんですよね。

だから「ごめんね」って、○してあげてました。

2回に1回くらいは、あったかな。

たぶん、チェックしたのは校長先生ではなく別の先生なんだと思うけど、そこまで気にして見てないから分からないし。

これこれこうで、と話して「あなたが間違ってないんだったら、それは他の先生だから、他の先生にも同じこと言ってください」と。

校長先生といっても当時30代前半の女性で、顔には出さないけど、打たれ弱いひとでした。

わたしの発言で傷つくこと多かったみたい。

Facebookに傷ついたこと書いてあって、その原因わたしだってことありました。

周りの同僚は、(ぱんず先生に厳しい)って思われてたようですが、傷ついてたのは実は校長先生のほうでした。

この件でも謝らせちゃった(ごめんなさい)

その上で添削物に関してのアドバイスをしてくれました。

何かいっぱい言ってくれたんですけど、覚えてるのが「コメントしすぎ」でした。

学生さんの面白い答えを見つけちゃうと、嬉しくて反応しちゃうんですよね。

写真撮ったりとか。

何かそんな話しを引き出して、場を和ませてくれました。

今思えば、いい先生だったなぁ。

校長先生に言われたことって、後で効いてくるんですよね。

特に台湾に行ってから、同僚にどうすればいいのか聞かれたとき、校長先生の受け売りで答えてました。

また自分が悩んだときも(校長先生なら、どうするかな)とか思うこと多かったです。

話が少々脱線しました。

元に戻します。

それからゴールデンウィークが近づき校長先生は学生にたくさんの宿題を出しました。

わたしのためかどうか分かりませんが言ってくれたんです。

「ゴールデンウィークの宿題は、わたしがチェックしますから、学生から受け取ったら、わたしに渡してください」って。

何か嬉しくて顔がニタついてたかもしれません。

なんですが、もうひとつのクラスのゴールデンウィークあけの最初の授業はわたしだったんですね。

学生から返却された宿題を見てビックリ!

たしかA3裏表7枚ありました。

A4じゃなくて、倍のA3ですよ。それも裏表。

20人のクラスだから、A4片面のプリントで考えたら560枚になります。

(これ無理だ)と思って、次の日、担任に「多すぎて無理です」と言ったら「ちゃんとチェックしてください」と言われました。

最終的には同僚や担任の先生が手伝ってくれましたけど、(やっぱりおかしい)と思って校長先生に相談しました。

たとえば、午前の中級クラス(2年生)は宿題がありません。
中級クラスを担当してる先生方は連絡が済んだらサッサと帰れるんです。

チリも積もればじゃないですけど、年間で相当違ってきますよね。

初級でも宿題が多いクラスと、宿題が少ないクラスで帰宅時間がぜんぜん違います。

また今回のように休みあけの最初の授業を担当した先生が何で休み前に出した大量の宿題を1人でチェックしなければならないのか。

絶対おかしいと思う。

実はもっと宿題を出す先生がいて、仲のいい同僚がいつも少年ジャンプ3冊くらい厚みの宿題をチェックしてたのも見てました。

それも何とかしてあげたかったんです。

校長先生は自分でチェックすると言ってくれたくらいなので、気持ちを分かってくれました。

その後、会議(上層部の)で議題になり、「宿題はあまり出さないように」と御触れが出ました。

校長先生が動いてくれたことに感謝なんですが…

わたしはというと、台湾に行くことになり、その後どうなったのか分からずじまいです。

その千葉の日本語学校もコロナでなくなってしまい、校長先生は別の日本語学校で日本語教師をしていると、友達から聞きました。

今でもいろいろ悩んでるのかな。

あんまり悩まないでほしいな(^_-)-☆

あれーっ、添削物のことが校長先生の話になっちゃった。

次回は、「×文型導入は教師が考えて小芝居を打つもの」です。

ツイートみて吹いちゃったとこですね。

では、またねー

ぱんず

「×直接法なので日本語以外使うな【それって日本語教師のスタンダード?】」

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