日本語教師、授業で【間違ってもいいよ】と伝えると、クラスの雰囲気が変わります

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日本語教師、授業で【間違ってもいいよ】と伝えると、クラスの雰囲気が変わります


おとなしい学生っていませんか。

こんにちは、ぱんずです。

今回は、授業で「間違ってもいいよ」と話したら、クラスの雰囲気が変わったことについて書いてみました。

以前に何かの記事で少し書いたかもしれませんが、大事なことなので、ぜひ読んでください。

千葉の日本語学校は学生のレベルによってクラス分けをしていましたが、授業でやっているところを母国で既習している学生もいて、そんな学生は授業中できることをアピールしてきて、ちょっと困っていました。

たとえば当てられた学生が少し考えて答えようとすると、既習している学生が先に答えを言ってしまう。

当てられた学生が答えを間違えたら、既習している学生が即座に正解の答えを言う。

何かクラスの雰囲気が悪くなっていたんです。

既習している学生には、さんざん注意しても言うことを聞きません。

これは何とかしなきゃと思いました。

当てられた学生が答えを間違えて、既習している学生が即座に正解の答えを言いました。

その後です。

既習している学生が間違えた学生に向かって「ダメですね」と言い出したんです。

わたしは即座に「だめじゃありません」「いいです」と言いました。

そしたら、学生さんたち、みんなビックリされて、既習している学生が「どうしてですか」と質問してきました。

わたしはジェスチャーしながら「教室で間違います」「いいです」「ここで間違います」「OKです」

「たくさん話します」「わたしはうれしいです」
「たくさん間違えます」「間違いを直します」「覚えます」
「みなさん、ここで話します」「練習です」「たくさん練習します」
「ここで間違えます」「いいです」

「外で日本人と話します」「間違えます」「ダメです」

「ここで話します」「間違えます」「いいです」

「直します」「覚えます」「たくさん練習します」

「わかりますか」

みんなうなずいてくれました。

目を輝かせてる学生もいました。

既習してる学生も理解してくれたようですが、ついつい癖で言ってしまいそうになることがありました。

そんなときは、同じ国の学生が止めてくれるようになりました。

よく間違える学生も大人しい学生も堂々と話してくれるようになりました。

何かリミッターがとれたような感じでしょうか。

このときの経験から台湾では初級の比較的早い段階で「間違ってもいいよ」と学生に話していました。

効果は絶対あると思います。

この記事は役に立ちそうかな?

では、またねー

ぱんず

 




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