若いときに読もう!古典文学の名作10選

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若いときに読もう!古典文学の名作10選




2023年3月1日加筆

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こんにちは、年末年始は読書したい、ぱんずです。

今年は100冊くらい本を読みました。
紙の本ではありませんが(;^_^A

2022年は自分にとって読書がしたい年だったのかも知れません。

というわけで、今年は毎年恒例の映画ベスト10をやめて、古典の名作を10作品選んでみました。
(日本文学5作、海外文学5作)
古典と言っても感覚的な古典なので、昭和の作品も入っています。
また必ずしも名著ではありません(個人的には世界の名作)
古典の名作は、無料で読める作品もありますし、オーディオブックになっている作品もありますし、YouTubeで朗読されているプロのアナウンサーさんもいます。

もし興味を感じたら、どんなカタチでもいいので古典の名作を読んでみてください。

わたしの感想は、子どものころ、学生時代、若いときのもので、今あらためて読んだら、まったく違うものになるかもしれません。

では、古典の10選いってみよう!

① 竜馬がゆく 司馬遼太郎
② 赤毛のアン ルーシー・モード・モンゴメリー
③ 月と六ペンス モーム
④ すりかえられた顔 アガサ ・クリスティー
⑤ 愛の妖精 ジョルジュ・サンド
⑥ ある夜の物語 星新一
⑦ 銀河鉄道の夜 宮沢賢治
⑧ 西郷札 松本清張
⑨ 神雕侠侶 金庸
⑩ 成り上がり 矢沢永吉

① 竜馬がゆく 司馬遼太郎

この作品を読んで坂本竜馬のファンになった人がいっぱいいるはず。
わたしもその一人です。

坂本竜馬は土佐の下級武士として生まれる。
脱藩して維新を引っぱる影のリーダーになり、
薩長連合や大政奉還を成し遂げた後、志半ばで暗殺されてしまう。

竜馬のように常識にとらわれず大胆な行動ができる人になりたい。
当時は(竜馬だったら、どうするかな?)って考えるようになりました。
司馬遼太郎さんの小説は、読みやすく面白いです。
読書が苦手な方でも「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」は夢中で読めるはず。

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② 赤毛のアン ルーシー・モンゴメリー

グリーンゲイブルスのマシューとマリラは、
農作業できる男の子を孤児院にお願いしていたのに、
手違いで、やせた女の子アンが駅のホームに立っていた。
明るく空想ばかりするアンをマシューとマリラは愛するようになり、
自然豊かなプリンス・エドワード島で、
アンは友だちやライバルの同級生たちと大人になっていく。

わたしもアンと同じで、いつも妄想してる子どもでした。
アンは女の子だけど、共感できるところが多く、アンのことを友だちみたいに思って読んでました。アンみたいな女の子は身近にいなかったからね。

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③ 月と六ペンス サマセット・モーム

画家のゴーギャンをモチーフに書かれた小説。
絵のために家族や生活を捨てたストリックランドの生涯を友人が語る。

この作品に出てくる画家たちは、すごい絵を描くために何でもする。
死に物狂いというか、何かもう悲壮感ただよう世界に引き込まれていく。
ストリックランドに妻を寝取られて、その妻が自殺しても彼に対して変わらない好意をもつ画家(モデルはゴッホ)とか。

印象派時代の画家たちがすごすぎて夢中で読んじゃいました。
ちょっと刺激が強かったかも?「まんが道」くらいが丁度いいです(笑)
わたしは絵に対してどうかというと、
ニコニコしながら楽しく絵を描いています(≧▽≦)

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④ すりかえられた顔 アガサ ・クリスティー

はじめて読んだ長編小説。
小説を読むことに慣れてなくて、1か月くらいかかったかな。
たしか若い男女が探偵のように謎を解いてゆく話でした。
ワクワクしながら読んだのを思い出します。

「すりかえられた顔」は、何かのバザーで売れ残っていた本でした。
あまり子どもがいなかったのか。
児童書の「名探偵ホームズの短編集」3冊と「すりかえられた顔」が残っていました。
売り場のおばさんが「面白いよ、読んでみたら?」って声をかけてくれたんです。
(お金がないし、興味もないしなぁ)なんて考えてたら、おばさんが「ほら」って裏表紙をめくって、えんぴつで書いた値段を見せてくれました。
1冊30円でした(笑)
昭和とはいえ、めっちゃ安かった。
本の状態もそんなに悪くなかったから、きっと売り場のおばさんが大事に持っていた本だったのかな。

「すりかえられた顔」を大人になってから、もう一度読みたいと、何度も調べてみたのですが、絶版になっていて、クリスティをたくさん出版されている早川や創元の文庫にもなく、ずっと諦めていたのですが、今回紹介したいと思いインターネットで検索したら、原題がわかりました。
「Why Didn’t They Ask Evans?」
原題で検索したら、ハヤカワ文庫にあるじゃないですか!
「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」
いやもう速攻でポチリましたよ(笑)
あまりにも日本語タイトルが違いすぎて、気づきませんでした。
「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」はお正月にゆっくり読みたいな。

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⑤ 愛の妖精 ジョルジュ・サンド

コオロギみたいな女の子と2人の兄弟の話。
女の子に対して優しい弟とひねくれた兄。
兄が病気になり、女の子が献身的に看病する。
物語はそこから変わりだします。

わたしは兄のほうでした(;^_^A
子どもの頃、女の子に優しくできなかったんです。
意地悪したり、酷いこと言ったり…
だから最後は衝撃的でビックリしたんですよね。
愛されることは嬉しかったり辛かったり…
叶わぬ愛はどうすればいい?
読み終わってから考えちゃいました。

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⑥ ある夜の物語 星新一

クリスマスの日。
サンタクロースに願いを叶えてもらえるとしたら?
サンタさんが訪ねた人にプレゼントを断られ、たらい回しになるという話。
星新一さんが1971年に書かれた作品です。
星さんのショートショートは皮肉っぽいイメージなんだけど「ある夜の物語」は心温まるストーリーです。
みんなひとりじゃない、あなたを気にかけてくれる人がいる。
クリスマスは終っちゃったけど、いつ読んでも大丈夫ですよ。
寂しいときに読んだら、ぼっちじゃなくなります(⌒∇⌒)
「未来いそっぷ」というイソップ童話をモチーフにした短編集に収録されています。

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⑦ 銀河鉄道の夜 宮沢賢治

ジョバンニとカムパネルラは銀河鉄道に乗って旅をする。
北十字から南十字の旅の終わりにカムパネルラがいなくなってしまう。
銀河鉄道は宇宙であり天国でもあったのか。
友だちとのお別れを描いた壮大なファンタジー小説。

ラストが切ないですよね。
宮沢賢治さんは、子どもの頃に友人を亡くしたことがあるのかな。
子どもの頃の友だちの死って強烈に印象に残るから。
もう何十年の経ってるのに事故で亡くなった友だちと、
最後に会ったときの笑顔を思い出すんですよね。

「銀河鉄道の夜」は無料で読める青空文庫がありますし、聴き放題のオーディオブックもたくさんあります。
コストパフォーマンス最強です(^_-)-☆

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⑧ 西郷札 松本清張

松本清張の短編が大好きなんです。
「西郷札」はデビュー作で70年くらい前に書かれた作品です。
「或る『小倉日記』伝」とどちらにするか悩んだのですが、やっぱり最初に読んだインパクトで「西郷札」のほうにしました。

没落士族の男のはかない想いと西郷札をめぐる陰謀。
明治になり世禄を失い、西南戦争から戻ると、父が亡くなり継母と密かに好きだった妹は行方不明。東京へ行き車夫になった。
あるとき高級官僚の妻になった妹と再会する。

松本清張さんは資料からアイデアを生み出してるそうで、ホントにありそうなミステリーなんですよね。
キャラ設定もめっちゃ上手で、作品の中で妹が主人公を「兄さま」と呼ぶのが妙に引き込まれるんです。
松本清張は難しそうなイメージだけど、そんなことなく読みやすいし、面白いですよ。

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⑨ 神雕侠侶 金庸

金庸さんは香港出身の中華圏で超有名な作家さんです。
武侠小説を1955年から1970年にかけて15作書いています。
残念ながら2018年に亡くなられました。

神雕侠侶は、武侠の中でも異例の美男美女の恋愛もので、師匠と弟子の禁じられた恋を描いています。
この作品はしっかり大人になってから読んでます。
10年前くらい(;^_^A
日本の金庸作品は全て販売終了になりました。
※徳間書店さん何とか復活させてください。せめて電子書籍でも!
ですが図書館には置いてあると思います。
本以外でも金庸作品は中国のTVドラマが多いので、そちらから入られてもいいかもしれません。

金庸さんが亡くなられたとき台湾に住んでいました。
台中市の誠品書店の中に大きな金庸コーナーが設置されるくらい中華圏での人気は絶大なんだって現地で感じました。

中華圏で超有名!金庸の武侠小説を読もう。中国方面へ行く日本語教師必見!

 

⑩ 矢沢永吉激論集 成りあがり 矢沢永吉

今も現役の矢沢永吉さんの本を古典に入れるのはどうか?と思ったのですが、
もう40年以上前の作品ですし、時代背景も古いので悩んだ末に入れました。
読み終わったときの衝撃はかなり強くて、若干ふるえていた記憶があります。

貧乏だった幼少期の境遇に怒りが残っていたのでしょう。
BIGな矢沢さんの小さいとこをさらけ出した内容でした。
一緒に暮らしたおばあさんや裕福な家のともだちとのエピソードは、
2000年以降に生まれた人が読んだら(えっ、戦時中?)って思うんじゃないかな。
これから読まれる人は、何てネガティブな子ども時代のエピソードなんだろう?と思うかもしれません。でも成功するってキレイごとではいかない、暗くて辛いことがあったから、それをバネにして成功するんだって伝わってくる昭和のサクセスストーリー。
令和の時代に合わないかもね。

わたしが本の中で(矢沢永吉いいなぁ)って思ったところは、
ソロになってから、純粋に矢沢さんの音楽が好きでライブに来る人が多くなってきたとき、
キャロル時代からのファン層(怖い兄さんたち)が絡んだりするようになり、
矢沢さんがある行動をしました。
そこの話が大好きなんです。

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編集後記

実は最初に選んだ候補の中には「ユーゴ ああ無情」「デュマ 巌窟王」「滝沢馬琴 八犬伝」が入っていました。
どれも児童書で読んでいるので、いわゆるダイジェスト版だから、元の作品をちゃんと読んでない。なので選考から抜きました。
出版社によっても大きく内容が違うし、同じものって言えないですよね。
「レ・ミゼラブル」「モンテクリスト伯」「南総里見八犬伝」と、
どれもホントのタイトル違うし(笑)

1度は選んでみたものの、やっぱり外そうとなった4作品。
「紅はこべ バロネス・オルツィ」
「若き詩人への手紙 リルケ」
「ソクラテスの弁明 プラトン」
「藤野先生 魯迅」
外した理由は単純で「面白くないかも?」でした。
個人的には大好きな作品なんですが(;^_^A
初めて上海に行ったとき、まっさきに魯迅記念会に行ったくらい。

「若き詩人への手紙」は「天使にラブソングを2」で、デロリス(ウーピー)がリタ(ローリン・ヒル)にすすめる本で登場しましたね。
映画を見て読まれた方も多いんじゃないでしょうか。
わたしが「恋人までの距離」を見てセリーヌ(ジュリー・デルピー)が読んでいた
「マダム・エドワルダ」が読みたくなったように。

あと大好きな作品ですが、昭和と言えど感覚的に新しい島田荘司の代表作。
「占星術殺人事件」と「異邦の騎士」
改訂版も出ているし御手洗ってカッコいいから、古典ってきがしなかった。

必読書だと思う「ソクラテスの弁明」について。

ソクラテスの弁明 プラトン
キリストが生まれる470年も前のギリシャの裁判で、ソクラテスが死刑になることを覚悟で「自分の正しさ」語っています。
ソクラテス自身の著書はなく、弟子のプラトンやクセノフォンがソクラテスを書いた書物が残っています。
弟子が書いた書物という点では、孔子の「論語」ににてますね。

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最後まで悩んだ「紅はこべ」

紅はこべ バロネス・オルツィ
1792年フランス革命後の恐怖政治から貴族を助ける秘密結社紅はこべ。
マンガ「ベルサイユのばら」やアニメ「ラ・セーヌの星」はフランス革命までで終わっています。
その終わったところから始まるのが「紅はこべ」です。

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以上、若いときに読もう!古典文学の名作10選でした。

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