中華圏で超有名!金庸の武侠小説を読もう。中国方面へ行く日本語教師必見!
今回は中華圏で超有名な小説家の金庸先生の紹介です。
中国、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシアなどの中華圏で日本語教師として働こうとお考えの方は必見です!
金庸(きんよう)とは
金庸先生は香港の武侠小説家です。中華圏で大変有名で、日本でいったら司馬遼太郎先生にあたる人。HSKの問題集にも金庸先生のインタビューが出されるくらい。金庸先生の武侠小説は香港で何度も何度も映画やTVドラマ化され、2000年代になってからは中国大陸でドラマ化されるようになりました。日本では徳間書店さんから全作品の翻訳が出版されています。残念なことに一昨年亡くなられました。94歳でした。当時、台中の誠品書店には金庸先生の大きな追悼のコーナーができていました。
わたしは台湾で学生さんたちに「金庸先生の小説は面白いですね」というと「先生、すごい!」とか「わたしも読んだよ」とか笑顔で共感してくれました。
もし中華圏で日本語教師をなされるなら、金庸作品にふれてみられてはどうでしょうか。
金庸との出会い
わたしの金庸作品の出会いはチャンネルNECOの武侠ドラマ枠で放送していた「笑傲江湖(しょうごうこうこ)」でした。これは中国電視台(CCTV)が2001年に作られたリー・ヤーポン(フェイ・ウォンの旦那さん)主演のもので「仮面ライダー龍騎」ような最後に勝つのは誰なんだ!一番強い奴は誰なんだ!的なお話の武侠ドラマでした。例えが古くてマイナーでわかりずらかったかな?とにかく次から次と怪人?おっと失礼、達人がこれでもか、これでもかと強い奴が登場してくる。これが面白いのなんのって、当時すっかりはまってしまいました。この作品から金庸先生を知り、小説を読むきっかけになりました。
画像はgimuから
このドラマで知ったのですがジェット・リーの映画「スウォーズマン」の原作も笑傲江湖でした(東方不敗が出てくるまで全然分からなかった)だいぶ昔、台湾を旅行したときチョウ・ユンファ主演のTVドラマ笑傲江湖のDVDを見かけたこともありました。
画像はgimuから
ちなみに笑傲江湖は中国電視台とほぼ同じ時期(2000年)に台湾&香港とシンガポールでドラマ化されていて、台湾&香港版の主役は、わたしの中国カラオケソング「对面的女儿看过来~♬」の歌手リッチー・レンさんと映画「君さえいれば/金枝玉葉」アニタ・ユンさんでした。台湾版とシンガポール版どっちも見ましたが、シンガポール版のほうが面白かったです。同じ時期にTVドラマ笑傲江湖が3つあるなんてビックリです!
画像はgimuから
わたしがおすすめする金庸作品
「書剣恩仇録(しょけんおんきゅうろく)」金庸先生のデビュー作、乾隆帝が実は漢人だったというお話。夢中になって読んでて電車を乗り過ごし会社を遅刻しちゃった苦い思い出。
「射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)」「神鵰剣俠(しんちょうけんきょう):原題は神鵰俠侶」「倚天屠龍記(いてんとりゅうき)」3部作です。わたしは順番に読みましたが、どれから読んでも大丈夫です。人気があるのは純愛を絡めた神鵰俠侶。わたしが好きなのは倚天屠龍記です。
「秘曲 笑傲江湖」実はこの小説はあえて読んでいません。笑傲江湖はいつか中国語で読もうと手をつけていないのです。わたしのささやかな夢。
「鹿鼎記(ろくていき)」金庸先生の最後の小説。まるで豊臣秀吉のような出世物語。たぶん男性は面白いと思うのですが、女性には人気がないようです。
※徳間書店の金庸作品は単行本も文庫も現在生産していないようです。とても残念です。ですが、だいたいの作品は図書館で借りられると思います。中古本もAmazonや楽天で安値で出品されています。
わたしは以前、図書館で借りて読んでいました。返す期日があったほうが読もうという気持ちになりますよ。買うと読まないで積んじゃいますから。
TVドラマで金庸を見る
もし読書はちょっと苦手というかたは、TVドラマを見るのをおすすめします。
画像はgimuから
「射鵰英雄伝」
わたしは1か月のAmazonプライム無料お試し期間を使って視聴しました。原作に忠実で、Wヒロインが歴代で一番きれい。見るのが楽しかったです!
2014年版 画像はgimuから
2004年版(これが1番) 画像はgimuから
「神鵰俠侶」
2004年版の「神鵰俠侶」がおすすめです。
リュウ・イーフェイ(ムーランの人)の美しすぎる小龍女は今でも忘れられません。チェンネルNECOで日本語字幕の放送があったのですが、今見るとしたら、中国の動画サイトで中国字幕なら探すとあると思います。
90年代のシンガポール版、香港版もなかなかいいですよ。
鹿鼎記も何度も映像化されていて、古くはトニー・レオンのドラマもあるとか。
「笑傲江湖」は何度もドラマ化されているので、最新の作品がAmazonプライムなどの動画サイトにあるかもしれません。
なければ、中国の動画サイトで(;^_^A
おまけ
以前、金庸作品を翻訳または監修されている岡崎由美先生とお会いしたことがあります。毎年、武侠ファンが集まるコアな会があって、それに1度だけ参加したときに岡崎先生とお話できました。金庸作品を読んで面白いと思ったら、武侠仲間と会ってお話してみると楽しいと思います。
今回はちょっと趣味にはしってしまいました。ごめんなさい。
リッチー・レンさんの「对面的女儿看过来」は下記の記事で紹介しています。
では、またねー
ぱんず
コメント