未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉

日本語教師

未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉




今回は、以前にアップした「未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉」という記事について話します。

「未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉」という記事に匿名の方からコメントがありました。
匿名の方のコメントを読んで、わたしは、かなり落ち込みました。
同時にコメントをしたのが日本語教師であるということを残念に思いました。
あげ足取りで正義感をふるってきたら、それに対して、こちらは、ただただ謝るしかないです。それがどんなに腑に落ちなくても。
わたしが、正しいか正しくないか、それをジャッチするようなコメントって、意味あるのかな。
わたしが謝っておわりじゃないですか。
まあ、謝ったら、せいせいするのかもしれないけど、それって虚しくないですか。
日本語教師ならば、もっと現場のこととか、こうすればいいんじゃないかとか、次につながるようなコメントがほしかったです。
それと、わたしが今までやってきたことの全部を否定されたようて、悲しかったです。
最近は、「みんなの日本語」の教案や記事をアップしていますが、元もとは、「できる日本語」のサポート的なブログでした。
ずっとブログを読んでくださっている方、「できる日本語」を使っている日本語教師の方なら、わかっていただけるかと思うのですが、「できる日本語」は、補助教材も少なく、参考になるものが、あまりありませんでした。「できる日本語ひろば」で「課ごとの道しるべ」が初中級の3課までアップされています(2021年11月30日現在)が、わたしが初めて「できる日本語」を使ったときは、初級の4課までしかアップされていませんでした。
当時、何をどうやればいいものやら、悩んだのを覚えています。
「できる日本語」を使っている日本語教師の方の中には、当時のわたしのように困ってる人がいるんじゃないか。そう思って教材や教案を記事にしていました。
わたしの軽率に書いた記事のせいとはいえ、ブログでやってきた思いを踏みつけられたような。何だか胸が痛かったです。
匿名の方のコメントに返事をして、数日過ぎたのと、記事を読んで不愉快に思う人が一定数いるだろうと思い、「未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉」という記事を削除しました。

記事を削除したことに対して、友人にきつく叱られました「そんなことをしたら、信用失うよ」と。
そのことに関して、友人の言うとおりだなと思い、あらためて、記事を再投稿することにしました。

ただ読まれて、不愉快に感じることがあると思います。
その場合は、直ちに読むのを中止してください。
よろしくお願いします。

では、どうぞ

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未だに忘れられない「導入泥棒」という言葉

前回の記事「みんなの日本語 初級 第19課 教案ダウンロード」で少し話しました最初の授業のことに関する話題です。
日本語教師デビュー戦でノックアウトをくらった件は。また今度の機会にします。

日本語教師になった頃、S先生に最初はいろいろと指導していただきました。
S先生が思わず言った言葉が、未だに忘れられなくて、その言葉「導入泥棒」について、思うことを書いてみました。
興味のある人は、この先も読んでください。

最初の授業の後のこと…
S先生は、たぶん、わたしの導入を見ていて、あまりよく思わなかったのかもしれません。

「導入に困ったら、相談してください」と言われました。

素直なわたしは、それが社交辞令だとは思わず「教えていただけるんですか」と言葉を返してしまいました。
そしたら急に怒りだして「そんな簡単に教えたら、あなたのためにならないでしょ」
「よくない、努力して考えたものを盗むつもり?それは、導入泥棒になる」
ポカンと開いた口がふさがりませんでした。

とにかく嫌なんだというのは、わかりました。

けど、導入泥棒って、何?

その言葉に衝撃をうけました。

ひとつわかったのは、一部の日本語教師は、自分の導入を教えたくないんだと。

いいものは、みんなで共有すればいいという考えはNGなんですね。

でも、S先生は、後々いろいろとアドバイスしてくださったので、導入以外はわりと寛大だったような気がします。

わたしにとって、S先生は、とても苦手というか、どう接していいのか分からない存在でした。
誤解しないでほしいのは、S先生は、学生思いのとてもいい先生で悪い人ではないです。
わたしが苦手だっただけなんです。

ちょっと顔の表情が読み取れなくて、考えてることが、よく分からなかったんです。
だから、何度も怒らせたりしたのかもしれません。
その怒ったときも最初は気づかなかったくらい表情が読み取れなかったんです。

はなしを導入泥棒に戻します。

わたしは、もし書いた導入をみなさんに使ってもらえたら、すごく嬉しく思います。

役に立てたってことですから。

わたしが導入を考えてるときは、学生が楽しんでる光景を想像しながら作っていました。

導入を考えるのに時間をかけて努力はしていましたが、それを一切努力だとは思わなかったので、気にしないで使ってください。

そして、もし上手くいったなら、「上手くいったよ」って教えていただけたら、嬉しいです。

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記事は、以上です。
どうですが、嫌な気持ちになってませんか。
嫌な気持ちになったのなら、すみません。

わたしは、養成講座の同期のクラスメイト、講師の先生方、千葉の日本語学校の非常勤の先生方、台湾の日本語学校の同僚たちから、助け合い、お互いにいいものは共有しあう、そして、「みんなで授業をレベルアップしていこう」
そういう仲間たちと一緒に日本語教育に携わってきました。
けっしてきれいごとではなく、そういう環境にいたということです。
たまたまかもしれないけど、わたしにとっての日本語教師って、そういう仲間たちなんです。

だから、どこの現場も、いい環境であってほしいと願うのです。

では、またねー

ぱんず

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